放射線部では以下のような業務を行っています。
医科一般撮影、歯科一般撮影(デンタル、オルソパントモ、セファロ他)、X線透視検査、X線骨密度測定検査、CT検査(16列CT、コーンビームCT)、超音波検査
人体にX線を照射して胸部、腹部、頭部、骨、関節の写真を撮る検査です。人体は骨、筋肉、軟部組織、脂肪、空気などで構成されており、組織によってX線の透過率が異なります。骨などはX線が透過しにくいため、写真上白く写り、逆に空気などはX線が透過しやすいため、写真上黒く写ります。単純X線撮影は、人体を透過したX線の量を白黒の写真として表す検査です。
歯科撮影装置としては、歯牙や歯周組織を撮影するデンタル撮影装置、顎全体が観察できるパノラマ撮影装置、顎関節規格(シュラー)撮影装置、歯科矯正治療に必要な頭部規格(セファロ)撮影装置などがあります。また、当院では、CR(Computed Radiography)システムを導入しており、従来より少ない放射線量で安定した画像が得られるようになりました。
令和2年よりX線骨密度測定装置が導入され、腰や股関節の骨を撮影することにより、5分程度の検査時間で骨密度が従来よりも精密に測定できるようになりました。
主に消化管造影検査をする装置です。消化管造影検査は、上部消化管造影検査(食道、胃、十二指腸、小腸)、下部消化管造影検査(大腸)に分かれています。基本的にはどちらの検査も造影剤と空気を注入し、粘膜に付着した造影剤をX線透視装置により写し撮影する検査です。通常、造影剤はバリウムを使用します。
CTとは(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)の略称で、X線を利用して人体の輪切り(横断像)の画像を得る装置です。当院では平成21年12月より16列マルチスライスCTを導入し、従来のシングルスライスCTより「精密に・早く・きれいに」撮影することが可能になりました。
例えば、胸部の単純CTは10秒以下の呼吸停止時間で精密な全肺の検査が可能です。また1回の撮影で従来の横断像だけではなく、任意方向の断層像への精密な再構成が可能です。そのほかにも造影剤(血管などをより写しだす薬剤)を使用し心電図を同時に収集することにより、シングルスライスでは難しかった動きのある冠動脈内腔の検査も可能になりました。
検査の所要時間ですが、単純CT検査で5~10分、造影CT検査で15~30分程度です。造影CT検査につきましては検査を安全に行うため、事前に問診票と同意書の記入をお願いしています。造影剤アレルギーや、その他アレルギー等がある方は事前に申し出て下さい。
人間の耳に聞こえないほどの高い周波数の音波(超音波)を体外から発射し、返ってきた反射波を受信し、画像として表示する検査です。臓器の形態や腫瘍などを画像化する他に、ドプラ法により心臓や血管の血液の流れなども調べることができます。
当院で行っている超音波検査には以下のようなものがあります。
検査時間は検査する部位によって変わります。